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「Axis Powers ヘタリア」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
19 . May
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18 . June


神羅とマリアverを書きなおし。一部加筆修正済み。日記に合わせてみました。マリア、可愛いよ!マリア!!






1m四方の箱にプロイセンと親父を閉じ込めてみた。

 


「…ぬ、大丈夫か?プロイセン」

「…大丈夫じゃねぇ。何なんだよ、コレ?」
精一杯腕を突っ張り、プロイセンは息を吐く。狭い狭すぎる。王の身体を跨ぎ、両脇を挟んで手を着いたプロイセンは突然、放り込まれた四角い箱にぎぎぎっと眉を寄せた。
「さあ、知らぬが一時間程我慢出来れば、出れるようだ」
「一時間?…腕が死ぬ!」
底辺に膝を立てて横たわる王を見下ろし、プロイセンは呻く。それを王は見上げた。
「私の上に乗っても良いのだぞ?」
「出来るか!」
「何故だ?」
「大事な王を尻の下に敷けるわけないだろう!」
むすりと言ったプロイセンに王は笑うと腕を伸ばした。
「お、ちょっ、親父、何す…!!」
ぽすりと胸の上、抱き込まれ、プロイセンはかかっと頭に血を上らせ、反射的に身体を起こそうとするが王の背に回された腕は拒むように強固で外れない。プロイセンはむうっと眉を寄せた。
「これならば、お前も楽だろう」
「…楽だけどよ。重いだろ、俺…」
そう思うが、ぴったりと密着した身体は温かく気持ちがいい。
「うむ。前より成長したと言う事だろう。喜ばしいことだ」
「…まあ、お前が頑張ってくれてっからな…」
よしよしと頭を撫でられ、うつらとプロイセンの目蓋は落ちる。

「…でも、あんまり頑張りすぎるなよな。…俺、お前には長生き…」

鼓膜にとくとくと響く鼓動にすうっと目蓋がプロイセンの落ちるのを見やり、王は微笑うとその目蓋に口付けを落とした。

 


1m四方の箱にプロイセンと日本を閉じ込めてみた。

 

「お前、軽いなぁ。飯、ちゃんと食ってんのか?」

底辺に寝そべり、折りたためなかった足を壁に持たせ、腹の上に乗った日本を見やり、プロイセンが言う。
「三食食べて、十時と三時のおやつも摂ってますよ」
「その割には細いよな」
「師匠も随分、細いですよ。ちゃんと食べてますか?」
「食ってる。…ってか、俺のはごっそり筋肉落ちただけだからな。…あー、ムキムキだった頃に戻りたいぜー」
ぼやくプロイセンに日本は眉を寄せた。
「…ムキムキ…」
プロイセンがムキムキだった頃…想像もつかない。
「ヴェストまではいかないけど、それなりにあったんだぜ?」
「存じてます。でも、私にはこのくらいが丁度良いです」
軍服の上から手のひらを滑らせる。プロイセンの身体が跳ねる。
「触んな!!」
日本の手から逃れようとじたばた暴れるが、その瞬間、ごとりと箱が転がった。

「っわ!!」
「あっ!!」

ぐっと引き寄せられて、日本は抱き込まれ、回転が止まって目を開ければ、目の前に赤がある。
「…痛ぇな。動くなんて訊いてねぇぞ。爺、大丈夫か?」
「大丈夫です」
「それなら、いい。ってか、お前、すげー格好だな」
「は?」
「着物の裾肌蹴てんぞ。…ふんどし?…だけ?丸見えだぜ!」
「なっ!?」
日本は羞恥に慌てて直そうとするが、足自体をプロイセンの両足に挟まれているので乱れてなどいない。それにプロイセンはにやりと笑う。それに日本は口端を吊り上げた。

「師匠の軍服も乱して差し上げますよ」

にっこり。…その笑顔に危機感を覚えるが逃げ場などこの狭い空間にあるはずもない。プロイセンの背中を冷たい汗が伝った。



1m四方の箱にプロイセンとドイツを閉じ込めてみた。

 

「…おい、どこ、触ってんだよ」

「不可抗力だ。仕方がないだろう」
成人した男子が二人。みっしり過ぎて隙間もない。腰を下ろしたドイツの上跨るようにプロイセンが上に乗り、身体はぴったりと密着して身動きも取れない。肩に頭を凭れさせ、視線を伏せたプロイセンの頬から顎、露わになったなった白い首筋に心臓がおかしくなりそうだ。タンクトップ一枚で剥き出しになった腕だとか、ムラムラしてくれと言ってる様なものではないか。それでなくても好きなひとと密着している。それだけで、ドイツの理性は既にぐらぐらと揺らぎ、崩壊寸前になっていた。

 今すぐ、この身体を撫でましたい。今より、もっとくっきたい。繋がりたい。

自制が利かなくなる。そろりと手を持ち上げる。その手を尻に回そうとすれば、察したプロイセンの声が飛ぶ。
「おい、変なとこ、触ったらぶっ飛ばすからな?」
顔を覗き込まれる。笑顔だが目は笑ってはいない。ドイツは手を仕方なしに手を下ろす。

「…ja」

これはどんな拷問だ。こんな我慢など、耐えられるか!じりじりと焦げ付き始める理性に鞭打ち、プロイセンに嫌われたくないと言う想いが欲望を押し留める。

ドイツは深い深い溜息を吐いた。
 





1m四方の箱にドイツ騎士団(150センチ)と神聖ローマ(110センチ)を閉じ込めてみた。

 


「……何だ、これは?」
「箱じゃねぇの?」

箱の片隅に背を凭れさせ、マリアは神聖ローマを後ろから抱きしめている。それに神聖ローマの眉間の皺はみしりと深くなった。先から動けぬことをいいことにマリアはやりたい放題だ。あっちこっち撫で繰り回され、「触り心地がおれ好み」などうっとり言われても気持ちが悪いだけだ。
「……どうしてその箱にお前とふたり、閉じ込められなければならんのだ?」
「別にいいじゃん」
「良くない!」
むすっとする神聖ローマにマリアは視線を伏せた。
「…にいさまはおれと一緒なのは嫌なのか?」
「…いや、そうではなくてな」
そろっと腰に回っていた腕が離れる。それに神聖ローマは溜息を吐いた。その溜息にスンとマリアの鼻が鳴る。
(…っとに、こいつは!)
寂しくったってうさぎは死なない。マリアの口癖は「ひとり楽しすぎるぜ!」だが、それを放っておけるほど、鬼ではないし、自分を兄と無邪気に慕ってくるマリアが可愛くないわけでもなく…ただ、ちょっと、この体勢が気に食わないだけで…。
「…にいさま、怒ってるのか?おれのこと嫌いになったのか?」
どんな相手にも虚勢を張って、弱音など吐かないくせに。ぐずぐずと鼻声で問うてくるマリアに神聖ローマは諦め溜息を吐き、外れてしまったマリアの手を再び自分の腰へと回した。
「…にいさま?」
「…怒ってもいないし、お前を嫌いになった訳でもない。…ただ、逆が良かっただけだ」
兄なら、弟をぎゅうっとする立場だろう。それが、逆では立つ瀬がないではないか。
「…そっか。おれもにいさまにぎゅっとして欲しいぜ」
「…出れたら、してやる」
「約束、だかんな!」
半べそを先までかいていたくせに。そう思いながらも懐いてくるマリアに悪い気はしない神聖ローマだった。

 

おまけ 1m四方の箱にプロイセン(178センチ)と神聖ローマ(130センチ)を閉じ込めてみた。

 

「兄上、俺、重くない?」

箱の角、神聖ローマの膝に頭を凭れさせ、底辺に伸びた身体を窮屈そうに縮こませ、横向きに膝を抱いたプロイセンが視線だけを上げて問う。それを神聖ローマは見下ろし、小さな溜息を落とした。
「…重い、が、この状況ではいた仕方あるまい」
「…そうだけどよ」
申し訳なさそうな顔をするプロイセンの頬を神聖ローマはぺしりと叩くとわしゃわしゃとプロイセンの短い頭髪を撫でた。
「あ、兄上?!」
それに驚いたように身体を跳ねさせたプロイセンに神聖ローマは笑った。

「いつかの仕返しだ」

その髪に鼻先を埋める。良く撫でて、梳いてやるプロイセンの髪は固そうに見えて柔らかい。その感触を暫し、唇と頬で堪能する。

「兄上、くすぐってぇ!!」
「じっとしていろ。マリア」

身を捩じらせるプロイセンには構わず、神聖ローマは鼻先を埋め、プロイセンの額に口付けを落とした。











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