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「Axis Powers ヘタリア」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
08 . May
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12 . June



「…前から思っていたのだが、」

 

「…ん?何?」
「おれの膝はお前専用の枕じゃないんだが」

気がつけばいつの間にか傍に寄って来る。それはいい。慣れた。たまに慣れすぎて左側がすうすうすることもあるくらいだ。だが、気がつくと、すうすうマリアはおれの膝を枕にして寝こけていることが多々あるのは何故だ?ソファの上に座れば良いものをわざわざ、おれの脚の間にデカくなった体を捩じ込まずとも良いだろうが。上から睨めば、マリアはへらっと笑った。
「いいじゃん、別に」
「良くない」
怒鳴れば、マリアは頬をぷうっと膨らませた。
「何でだよ、兄上の読書の邪魔はしてないぜ?」
「動けないだろうが」
「動かなくていいじゃん」
「足が痺れるんだが」
「俺がマッサージしてやろーか?」
「断る!」
「むう、じゃあどうしろって言うんだよ!」
逆ギレするな。…まあ、お前が怒ったところで怖くはないが。
「マリア、ここに座れ」
ソファアの空いた左側を叩く。マリアは頬を膨らませたまま、腰を上げた。
「もっと、左側に詰めろ」
「…むう。詰めたぞ」
ソファの端っこぎりぎりまで寄ったマリアの膝の上、おれは頭を凭せた。
「…硬い」
「悪かったな。硬くて」
筋肉質なマリアの腿は枕には硬いが、高さは丁度いい。行儀が悪いと思ったが腹の上に本を広げる。これはなかなか悪くない。
「兄上?」
「たまにはお前が枕になれ。足が痺れたときは言え。突いてやるから」
「枕はいいけど、痺れた足を突かれんのは遠慮しとく」
それにフンっと笑ってやれば、何故だか嬉しそうにマリアは赤い目を細めた。






兄様の解り難いデレに機嫌が良くなるプー。たまには立場(枕)交代で。
デカい子が小さい子に甘えてるのがたまらなく萌える。









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