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「Axis Powers ヘタリア」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
19 . May
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21 . October



ドS兄さん覚醒。…受なのに。
弟のちょっとアレな妄想がある為、R-18だ。

口喧嘩から、凄まじい兄弟喧嘩に発展するお話。
何か違うなと思い、タイトル変えました。







拍手[22回]



 
「…兄さん、お願いがあるんだが」
 
珍しく低姿勢で、ドイツはソファーに横たわり携帯ゲームに勤しむプロイセンの傍ら、床に腰を下ろした。それにちらりとだけプロイセンは視線をやり、再び、ゲームの液晶画面に視線を落とした。
「嫌だ」
ボタンを操作しつつ、一言だけ言葉を返す。それにドイツは眉を寄せた。
「まだ、何も言ってないだろう」
若干拗ねた口ぶりで、ドイツは言葉を返す。
「どうせ、ロクでもないお願いだろうが」
「ロクでもないかは聞いてから、判断すべきじゃないのか?」
ゲーム機から顔を上げる気配のないプロイセンをドイツは睨む。そんなモノよりも自分を尊重して欲しい。いや、尊重すべきなのだ。自分勝手で傲慢な思いにジリリと何かが焦げる。こちらを向こうとはしない赤に苛立ちすら覚える。
「…訊くだけ訊いてやる」
赤はこちらを見ようともしない。ドイツはむすりと口を開いた。
「新しい玩具を買ったんだ。それで、遊んでみたい」
「…ハ、…やっぱり、ロクでもねぇじゃねぇか。…また、買ったのか。何、買ったんだよ?」
一瞬だけ、ボタンを操作する手が止まり、呆れたような口ぶりで先を促すも、プロイセンは操作の手を休める気はないらしい。ドイツは眉間の皺を深めた。
「ローターとアナルパールだ」
「…んと、お前、そう言う玩具好きだよな」
「兄さんに気にってもらえるよう、余り、グロくないシンプルなものを選んだんだ。…いいだろう?」
「何が、いいんだよ?グロかろうが、グロくなかろうが、俺はそんなもので遊びたくねぇよ。さっさと戻って、それ使って、オナニーでもして寝ろ」
膠も無くそう言葉を返され、ドイツはぐっと奥歯を噛んだ。…こちらが下手に出ていると言うのに、仮にも恋人に対して、オナニーして寝ろとはどういうことだ?…喉まで競りあがってきた文句を飲み込めば、漸く、プロイセンが顔を上げた。
「…仮にも恋人に対して、よくそんな酷い言葉が出てくるな」
冷め切った赤に苛立ちを隠せず、吐き出してしまう。それにプロイセンは目を眇めた。
「その言葉、まんま、お前に返すぜ。嫌だって言ってるのに、お前のロクでもない趣味を俺に強要してくるな」
「俺はマンネリを防ぐ為に、小道具を使おうと提案しているだけだ」
「俺はマンネリな方で十分、満足してる。そんなもの必要ない」
「使えばもっと、気持ちよくなれると思うんだ」
「お前がだろ?…お前、俺が痛がるの見るの好きだもんな。…このドS野郎!」
「兄さんがよがるところを見たいだけだ!決して、痛めつけたいとか、そんなこと…」
「言いよどんでじゃねぇよ!…俺は俺の許容範囲を超えてまで、お前を喜ばせてやろうとか、セックスに関してはそう言う努力はしたくねぇし、しねぇから。…どうしても、その道具使いてぇってんだったら、そういうトコを知り合いに聞いてやるから、そこに行け!」
「俺は兄さんで試したいんだ。他人なんか御免だ!」
怒鳴るようにドイツはそう言って、肩を怒らせる。それにプロイセンは深い溜息を吐いた。
「…死んでも嫌だ」
「そこを何とかしてくれ」
「嫌だって言ってんだろうが!何度、言えば解るんだよ!」
どこか諭すような口ぶりが次第に苛立ちを帯びて、険悪になってくる。ここで引いて、何もしないから一緒に寝たいと言えば、プロイセンは直ぐに機嫌を直して、仕方がないなと笑うだろう。…でも、もう限界だ。二週間、セックスして無い。その間、妄想は行き着くところまで進んでしまった。腕を縛り、四つん這いに両足を限界まで開かせて、ローターを突っ込んで、一時間ほど放置した後、腸液でぐじゅぐじゅに濡れたソコにアナルパールを一個づつ埋め込んで、排泄紛いにそれを自分で出すことを強要したい。恥辱に放心するプロイセンの熟れて、ひくつくアナルに自分のペニスを突き立て、声が枯れるまで責め立てたい。悲鳴を上げ、「許して」と見っとも無く唾液と鼻水と涙…体液に塗れた汚れた顔で許しを乞うプロイセンが見たくて仕方がないのだ。
「…仕方がないな」
「やっと解ったか」
「ああ。実力行使しかないということが良く解った」
がっと押さえ込む。それに、プロイセンは長い溜息を吐く。
「…解りあえなくて、残念だ。…もう一度、躾け直さないといけないらしいな?」
「躾けるのは俺の方だ。直ぐにあなたも、道具を使って欲しいと俺に懇願してくるようになるさ」
「…なる訳ねぇだろ!」
がっと、プロイセンの左足が跳ね上がる。それを読んで、ドイツは押さえ込みに掛かるが、その余裕すらなく右足が今度は跳ね上がる。その足がテーブルを蹴り飛ばす。がたっと音を立てて、飲み差しのビール瓶が倒れて、カーペットに広がっていく。一瞬、それに気を取られ、緩んだドイツの手から左手をプロイセンは救出すると、ソファーの隙間を探り、リボルバーを掴むと躊躇うことなく撃鉄に指を掛けた。カチリと言う音とこめかみにひんやりと押し付けられた金属の冷たさにドイツは息を飲み、ぴたりと動くのを止めた。
「いくらなんでも、可愛い弟相手にドタマかち割るようなマネはしたくねぇけど、オイタする奴には一度、痛い目見てもらった方がいいよなぁ、ヴェスト?」
笑いを含んだその言葉にぶわっと背筋に冷たい汗が噴出す。ドイツは呼吸を止め、組み敷いたプロイセンを見下ろした。
「…本気で言ってるのか?」
「俺が冗談で、こんなことを言うとでも?俺だって、可愛い弟相手に銃を突きつけるような真似はしたくはないんだぜ?」
口元は薄い微笑を湛えているが、目は笑ってはいない。氷点下にまで下がった赤は冷え冷えとドイツの青を見上げ、トリガーに指を掛ける。ドイツはそれにどう対処しようかと、頭をフル回転させる。…本気で怒らせてしまった。怒ったプロイセンが容赦なく恐ろしいことをこの身を持って知っているドイツの体は、反射的に竦む。自分の方が体も大きく力もある。そう頭では理解していても、熱の冷め切った凍えるような赤には抵抗も出来ない。のろのろと体を起こせば、相変わらず拳銃は突きつけられたまま、押さえつけていた左足を解放すれば、その足が肩を蹴った。そのまま、体重を掛けられ、ドイツの体は重力に逆らうことなく床に沈む。
「俺様は優しいからな。お前に許しを乞うチャンスをやろう。…1 ここで一発、肩を打ち抜かれる。安心しろ、筋は痛めないように外すし、直ぐに俺が傷口は縫合手当してやるよ。2 お前の玩具をお前の望みどおり、お前に突っ込む。3 一ヶ月、俺の命令を訊く。抵抗、拒否した場合、2の方法を取る。…好きなのを選べ」
にっこりと上機嫌に笑んだプロイセンにドイツは呻く。選択肢などほぼ無いに等しい。
「選べよ。俺はどれでも構わないぜ。弾穿り出して、傷口縫うのも久しぶりだし、あれ、面白いんだよな。お前に玩具突っ込んで遊ぶのも面白そうだよな。バイト先じゃ、おっさんのケツには萎えるばっかだったけどよ、お前の尻、鞭で叩いたらいい音で鳴りそうだし、昔取った杵柄で縛り上げるのも面白いかもなぁ。お前、最近、全然、俺のこと構わないし、寧ろ蔑ろにするし、イギリスに頼んで小さくしてもらうってのもいいかもな!」
プロイセンの嬉々として語る言葉にドイツは青くなる。…昔に比べ、大分丸くなり温和になったものの、欧州一の暴れん坊、残虐非道の限りを尽くし国へと伸し上がって来たプロイセンがドSじゃない筈がない。完全にスイッチを押してしまった。
 
 
 
 
「どれにする?俺はどれでも、いいぜ?」
 
 
 
 
…にっこり。ドイツは買ってしまったプロイセンの怒りに多大なる代償を払うことになったのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オワレ…。
 
ドS兄さん覚醒。…これでも受なんだぜ?
普通におねだりすれば、割と簡単に仕方ねぇなと兄さんは足を開いてくれるんですが、ね。…弟はいつも目先の利益に目が眩んでしまうようです。
 
しかし、酷いオチだぜ。
 
 
 





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