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「Axis Powers ヘタリア」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
04 . April
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27 . October


24爪先:崇拝(普)


普(バイト兄さん)←一般人。
女王様なバイトをする兄さんのお客様視点。どこかで書いた誰得だよな妄想を形にしてみたが、
ハアハアするような展開にならなかったよ…。無念。

関係ない話だが、サドマゾ診断(ttp://sade-maso.com/)したら、

腐れでひどいS
やる気なしです。

サド度
63 %
マゾ度
37 %
変態度
30 %

と言う結果だった。診断結果が当たっててちょっと怖い…。








拍手[30回]



「僕の素敵なご主人様」
 
 
 
 
 僕はドMだ。性癖を罵られるのが快感。冷ややかな視線を向けられたり、罵倒されるだけでも勃起してしまうぐらいなレベル。
 
 その性癖に気づいたのはまだ小さい頃で、些細なことでヒステリーを起す母親に怒鳴られ、折檻されるうちに僕の脳は苦痛から逃れるために置換を測ったらしい。気づく前は母に罵倒されるのが苦痛で仕方がなかったのだが、いつの間にかその罵倒も子守唄のように聞こえるようになり、折檻は柔らかい羽で体を撫でられるような心地よさを感じる様になった。折檻されてニタニタする僕はさぞかし、母から見て気持ちが悪かっただろう。母の折檻はエスカレートし、近所に知られるまでになり、母と僕は行政に引き離され、それきり、僕は母とは会っていない。施設に収容された僕は自分で言うのも何だけれど成績は悪くなかった。施設の偉い人からの支援もあり大学を出、今や官庁のエリートコースをまっしぐら。人並みの幸せを手に入れたはいいが、何か物足りない日々を送っていった。
 そんなとき、学生時代に付き合っていた彼女とばったりと再会した。彼女は僕の最初のご主人様だ。残念ながら彼女とは嗜好の不一致で別れた。彼女は縛る、ウィッピングの拘束肉体酷使系ご主人様だった。僕は縛られるのは抵抗はないが鞭で打たれるのはちょっと…。どちらかと言うと、罵倒される、冷ややかな視線を浴びて、ゾクゾクくるのが堪らないという精神的に嬲られるのが好きな下僕なので、彼女に飽きられたのだ。
 
「久しぶり。新しいマスター見つかった?」
 
嫌いになって別れたわけでは訳ではない。パブで会った彼女は気さくに僕に話しかけてきた。
「いや、見つかってない。そっちは?」
ここのパブは脛に傷有り、性癖にちょっと難ありな男女が集うバーで周りの視線を気にする必要もない。一人で飲んでいた僕の隣に彼女は腰を下ろした。
「アタシ? 性癖生かして、クラブでバイトしてるよ。お陰様で奴隷には困ってないの」
「ふーん。羨ましいな。クラブって、そういう店?」
「うん。SMクラブ。あ、これ、あげる」
バックの中から、彼女はカードを取り出し、テーブルへと滑らせた。
「ウチの店、会員制で紹介ないと入れないの。その名刺見せて、アタシの名前言ってくれれば入れるよ」
「ありがとう。…でも、僕、そういうところ出入りしたことないし、どんな感じなの?」
「別にフツーだよ。プレイルームは個室で完全防音だし、プライバシーには配慮して、客同士がすれ違うとか絶対ないし、フロントで自分の好みのマスター指名してって感じだしね。合わなかっったら途中でチェンジ出来るし」
「…へぇ」
店のことを色々、訊いてみると良さそうな感じがする。公務員と言う立場上、聞こえのいい性癖ではないこともあって、たまに出会い系のチャットで意気投合した相手と行きずりプレイを楽しんではいたが、万が一のことを考えるとこういう店の方が安心かも知れない。
「一度、店来なよ。アンタ好みのドンピシャな子いるよ。最近入ってきたばっかなんだけど、オーナーの話では元軍人らしいのよね。普通の時と仕事入るときのギャップが凄いしー。フツーのときはそこらへんに良くいるお兄ちゃんって感じなんだけど、軍服着ると人格変わるって言うか、冷徹って感じで。おまけに銀髪赤目の細マッチョのイケメンでさ、このアタシがシバかれたいって思うぐらい格好いいの!」
「ユーリーがそこまで言うって凄いね」
「凄いよ。その子、ギルベルトって言うんだけど、私みたいな縛りやウィッピングは一切なしで、言葉攻めって言うか、視線で攻めるって感じなのね。それがスゴイウケて、常連付いて、一ヶ月先まで予約埋まってるしね。あの赤い目で睨まれたら、Mじゃなくてもゾクゾクしちゃうよ。アタシでも濡れちゃうわ」
頭の先から爪先までドSな彼女がそこまで言う彼に、僕は会ってみたくなった。
 
 早速、貰った店の名刺に書かれていた番号に電話を入れた。訊けば、彼のスケジュールは既に半年先まで予約で埋まっているという。益々、興味が湧いた。彼女の口利きで何とか、二週間後に予約を入れてもらうことが出来、今日が初対面。僕は、雷鎚を食らったかのような衝撃を受けた。
 
 筋肉質だがスレンダーな体をSSを思わせる黒い軍服で身を包み、目深に被った軍帽から覗くのは銀糸。そして、あの赤い瞳。一瞥されただけで、膝が笑う。ゾクゾクと背筋を這うのは、歓喜。自分が理想とする御主人様が椅子に気だるげに凭れ、僕を蔑んだ目で睥睨する。「…ああ」と思わず漏れた声に、顰められた眉が美しい。赤い靴紐の長靴に包まれた脛のラインが堪らない。あの脚に頬ずりたい。踏まれたい。蔑まれたい。犬のように四つん這いに這って、御主人様の足元に躙り寄る。黒革に包まれた指先が弄んでいた乗馬鞭の動きが止まる。御主人様の足に触れようと伸ばした手をその鞭が払い、爪先が僕の肩を蹴った。
「誰が触ってもいいと許可を出した?」
冷ややかな声が落ち、爪先が頬を撫で、顎を持ち上げた。
「犬なら犬らしく、主人の機嫌を伺ってみたらどうだ?」
視線を上げれば、心底汚いものを見るような目つきをした赤。ゾクリと来た。僕は御主人様のその目に堕ちた。
 
 
 
 
 
 
 御主人様に会えるのは、足繁く通えども、金を積もうとも月に一度。それ以上は予約が取れない。金ならある。幾らでも貢いで構わなかったが、それを御主人様は嫌う。チップも店が決めた一定額以上の金額は受け取ってくれない。自分だけのマスターになって欲しいとお願いしてみたが、「無理」の一言で跳ね除けられる。僕と同じように御主人様を独り占めしたい客は多いらしい。大金積まれても、首を縦に振らぬところがいいと益々、惚れて溺れていく奴隷は数多。競争率は高い。だから、余計に焦がれる。
 
 一ヶ月のうちの一日、一日の中のたった、九十分。
 
 密室で、ふたりきりの蜜月。僕は跪いて御主人様の爪先に口づける。それに赤が嘲笑うのをうっとりと見つめる。赤に僕のすべてが支配される。




その快感、この歓喜!
それだけで、御主人様に会えない残りのつまらない日々を僕は辛うじて生きていけるのだ。
 
 
 
 


 
 
 





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