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「Axis Powers ヘタリア」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
19 . May
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03 . February


プーちゃんに一週間、目隠しで、とある一室にてひとりで過ごしてもらうことになったで!

プロイセンは寂しがり屋のクセに「一人楽しすぎるぜー!!」…な奴だから、一日一回、部屋に誰かが訪問することになったんだけどね。

制限時間は、一時間。

訪問してきた俺らを当てることが出来たなら、ぷーちゃんの勝ちや。
当てられなければ、俺らの勝ちね。

勝った方の言うことをひとつだけ、どちらかが訊くと言うルールやで。
 

さて、今日は水曜日。水曜日はスペイン親分と、世界のフランスお兄さんだよ!

んー、プーちゃんに何聞いてもらおか。トマトの収穫手伝ってもらおか。
…ハアハア、いや、あんなこととかこんなこととか…いやー、楽しみだなー。


 




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 スペインとフランスは頷きあって部屋の前に立つと、部屋の鍵を開けた。この部屋は外側からしか開けられない。ドアを開けると、部屋には誰もいない。正方形の四角い部屋には四角い窓と丸いテーブルに椅子が二脚。後は簡素なベッドと奥にはトイレとバスルームがあるのみである。
 
「あれ?誰もおらん」
「あら、ほんと。…ここの部屋だよね。プロイセンいるの?」
「せやろ。イギリスから渡されたん地図と鍵、番号合っとるし…。まさか、ニセモンやないやろな?」
「いやー。それはないでしょ」
「じゃあ、トイレかいな?」

二人の視線は自然と部屋の奥に向けられるが人の気配はない。

「何や、おかしゅうない?」
「そうだねぇ」

二人は部屋を見回す。ベッドは使った痕跡がなく、先程までこの部屋に誰かが居たという気配はまったくない。

「…まさか、あまりの孤独に耐え切れんと、窓から身ィ投げたとかあらへんよな?」
「物騒なこと言わないでよ!怖いじゃない!!」

窓を見やれば、窓はきっちりと施錠されている。…さて、プロイセンはどこに消えたのか。二人は揃って眉間に皺を寄せた。
 


 
「フハハハハハハ!!掛かったな、スペイン、フランス!!」
 


 
突然、背後から響き渡ったけたたましい叫び声と、伸びて来た腕にスペインとフランスは悲鳴を上げた。

「いやー!!」
「な、なんやー!!」

それに愉快そうに、ケセセと笑い声が響き渡る。

「え!?な、」
「プーちゃん?!」

黒い目隠しをしたプロイセンが二人の背後で、によりと笑みを浮かべ立っているではないか。

「な、お前、今までどこにいたんだよ!!ってか、どこから湧いて出た!!」
「せやせや!!先まで、どこにもおらんかったやん!!」

捲くし立てるようにそう言う二人にプロイセンはしてやったりな顔で口を開く。
「俺はお前らが来てから、ずっとお前らの後ろにいたぜ」
「は?」
「嘘や!誰もおらんかった!!」
「いたって。もう直ぐ誰かが来る時間だなって思ったんで、ドアの真横で待ってた」
「な!」
「ぐあ!!俺ら、引っかかったんかいな!!」
「嘘!!お兄さんの素敵な計画はどうなっちゃうの!?」
頭を抱えるスペインに大げさに嘆くフランスを見やり、プロイセンはニィと口端を引き上げる。
「フランス、スペイン、俺様の勝ちだな」
「超、卑怯やわ~」
「何が、卑怯なんだよ。引っかかるお前らが悪いんだろ」
「まあ、卑怯はプロイセンの専売特許だもんねぇ」
「あ?謀略も戦術だ!人を悪者みたいに言うな!!髭、毟るぞ!!」
 





「いやー、やめて!!お兄さんのロワール渓谷毟ったらめー!!」
 
 
 
 
 


≫木曜日に続く…。




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