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「Axis Powers ヘタリア」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
04 . April
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07 . November


22脛:服従(普) 

兄さんが淫魔で、一般人の嗜好ノーマルな青年に取り憑くお話。
完全に、俺得じゃねぇか。はははははは。

お題はエロイが、毎度のことながらエロスはない。







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「すねかじり」
 
 
 
 とんでもないものを俺は購入してしまった。
 
 購入したのは十歳くらいの子どもの人形が入った箱。人形は兎も角、人形の収められた木箱が凝った意匠で見てるうちにどうしても欲しくなった。…が、馬鹿みたいに高い。箱がほしい。人形はいらないので、その分、値引きして貰えないかと骨董品屋の店主に頼んでみたが、一蹴されてしまった。
 
「アンタは変わっとるな。箱はいらん、人形がほしいと言う御仁が多いんだがね」
「いや、この箱の細かい彫刻、素晴らしいじゃないですか!」
 
草花をモチーフにした細かい彫刻が施され、宝石であろう石が花のように箱を彩り、その周囲に細かい文字(ラテン語?)がぐるりと書かれいる。何だか曰くのありそうな様が俺の興味を引いた。
 
「この箱はこの人形を収めるために作られた箱だよ。箱だけ買って、アンタはその箱に何を入れるつもりなんだね?」
 
店主が煙管を吸って、ふうっと息を吐く。考えてみれば、人形の収まった箱はそれなりの大きさで、棺のように見えた。その箱のなか、目を閉じた子どもの髪は銀色、透き通るような白い肌をしている。たった今、死んだばかりの子どもが棺に収められているようにも見えた。
 
「…何を入れるって、…何を入れよう?」
 
箱があまりにもきれいだったから衝動的に欲しくなったのだ。人形に興味はない。だが、箱の有り用として、この人形が収められていることが一番自然にも思えた。
 
「…何も考えとらんのか?」
「何も考えてませんでした」
 
ただ、本当に衝動的に箱が欲しいと思ったのだ。
 
「…アンタは人形には関心が無さそうじゃし、邪な考えを持ってなさそうじゃ。…なら、譲ってやるかの」
「本当ですか?」
「人形も込みでじゃ。この箱はこの人形の為のものだからな」
 
人形の入った箱を、俺は夏に出たボーナスを叩いて手に入れ、家に持ち帰った。その箱を眺め、意匠の美しさに見惚れる日々が続いた。
 
「…そう言えば、あの店主、おかしなことを言っていたな…」
 
店主に箱から絶対に人形を出してはいけない。出せば、後悔することになるぞと、脅されるように言われたのだ。…後悔するってなんだよ?…そう思いながら、俺は人形も手入れしてやろうと箱を開けてしまった。それを思い切り、後悔しても、後の祭りとなった。
 
 
 
 
 中の人形は、魔法で人形に姿を変えられた「淫魔」だったのだ。
 
 
 
 
 
 「ギルベルト」と名乗った人形が、ニヤリと笑って、俺にそう言った。そして、俺とギルベルトの攻防がその夜から始まった。
 
 
 
 
 
 
 
 
「いいじゃん。しようぜ」
「しません!…ってか、野郎にも子どもにも興味ないから!」
 
銀髪赤目、恐ろしく整った顔でにじり寄ってくるギルベルトが怖い。ぐいっと頭を押しやるが、べろりと手のひらを舐められ、俺は「ギャー!」と悲鳴を上げた。
「お、美味い」
舌なめずりしたギルベルトがにんまりと笑う。どう見ても、子どもなのに子どもの顔ではない。舐められた手を引っ込め、ガクブルしてると、それを見たギルベルトが頬を膨らませた。
「お前さ、この俺様が迫ってやってんのに、その態度、有り得なくね?」
「意味が解らない!…ってか、子どもが何言ってんだ!子どもなら子どもらしくしろ!」
「子どもじゃねぇもん。こう見えても、俺、八百年生きてるしー。…ってか、人間はこどもの方が好きだろうが、前の主人のおっさんは俺のこと気に入って、この体、始終ペロペロしてたぞ?」
ギルベルトは触るとぽきりと折れそうな細い腕を広げてみせる。俺は嫌悪に顔を顰めた。
「気持ちの悪いことを言うんじゃありません!俺はそのおっさんと同じでペドじゃない!!」
そのおっさんはとんでも無い変態だ。子どもになんて気持ちの悪いことを。…いや、コイツはただの子どもではないが。…部屋の中をぐるぐると逃げまわる。目が回ってきた。溶けて、バターになりそうだ。ギルベルトも疲れてきたらしい。
「お前、ガキはイヤなのかよ?デカい方がいいなら、最初から、そう言えばいいだろ。しょうがねぇなぁ」
何がしょうがないと言うのか。俺は何も言ってないが、取り敢えず、ギルベルトが立ち止まったので、距離を置いて、俺も立ち止まる。ギルベルトはパチンと指を鳴らした。
 
「これなら、文句ねぇだろ?」
 
ボンっ!と言う破裂音がした。目の前には二十歳を過ぎたと思われる細マッチョな青年がにこりと笑う。…ってか、何で、衣装が軍服何だ?…似あってはいるが…。「どうよ?」…と、ドヤ顔で言われても、始末に困る。俺はゲイではない。
「…文句ってか、大きくなろうが男はノーセンキューだ!!」
再び、伸びてきた手から逃れようと試みるが、リーチが先程より伸びてしまった為に、捕まってしまった
「お前、文句ばっかだなぁ。流石の俺様も性別は変えられねぇから、コレで我慢しろよ」
「我慢とか、そう言う以前の問題だろーが!」
怒鳴り返せば、はぁとギルベルトは溜息を吐いた。
「俺様の封印、解いたのはお前だろ?責任取れよ」
「こんなことになるって、解ってたら、箱なんか開けなかったさ!」
もっと厳重に封印するか店頭に並べるなと、苦情を申し立てたい。睨むとギルベルトはしゅんと項垂れた。
「…その箱に二百年閉じ込められてたんだぞ。俺をその箱に封印したヤツは俺のことを人を誑かす碌でもない悪魔めって、罵りやがったけどよ。俺を召喚したのは人間だぜ。欲望叶えてやる見返りに、精気を頂くのの何が悪いってんだ!…あー、糞ムカつく!!俺の何が悪いんだよ、俺だって好きで、淫魔に生まれたんじゃねぇや!!」
ギルベルトの言い分は最もで、俺は絆され、ちょっぴり同情してしまった。そして、責任を感じる。封印を解いてしまった以上、責任を取らねばなるまい。こんなのを世間に野放しにしてしまっては、周りに迷惑がかかるし…。
「…精気って、セックスしなきゃ、取れないの?」
「あ?」
項垂れていたギルベルトが顔を上げ、俺を見た。
「しなくても取れるけど」
「…そうなのか」
なら、ちょっとは譲歩を考えても…と思う。その隙にギルベルトはじりっと詰めた間合いを更に詰めて、俺の足首を掴んだ。
「コラッ!」
焦る俺に、先ほどのしおらしい態度は失せて、ギルベルトはにやりと笑った。
「セックスで絶頂感じてる人間の精気は漲ってて、最高に美味いんだよな。…だからさ、」
何が「だからさ、」なのか。掴まれた足を引っこ抜こうにも身動きも取れない情けない体制で、俺はギルベルトを睨んだ。
「お前、普通の精気もかなり美味だし、セックスの最中の精気はもっと美味かもしれないじゃん。コレ以上ないってほど、すげー、気持よくしてやるし」
掴まれた足首を持ち上げられ、布越しに脛に口づけられる。ソワゾワと得体のしれない鳥肌が立った。
「しようぜ」
「ぎゃー!!」
恐ろしいほど色気を含んだ笑みを見せられ、このままじゃ、俺、食われる!?…発狂した俺は暴れた。ガツンと勢い良く振り回した足がギルベルトの鳩尾にヒットし、流石の淫魔も痛みに腹を抑える。どうにかこうにか、ギルベルトの魔の手から逃れ、俺はソファーの影へと逃げ込んだ。
 
「おのれぇぇぇ、人間め、下手に出りゃつけあがりやがってぇぇぇぇぇ、どうしてくれよぉぉぉぉぉぉ」
 
地獄から聞こえてくる声とは、こんな声になるのかと思うような低い唸り声が部屋に響く。俺は恐怖に震えながら首を竦めた。その首をがっと掴まれ、俺はまた悲鳴を上げた。
 
「ヒィィ、神様、お許しを!!」
 
休日の睡魔に負けて、日曜のミサにすら行かない無神論者の俺だが、この時ばかりは殺されると思い、一心不乱に日頃の無信心を神に詑び、御加護を祈る。それに呆れたようなギルベルトの声が降ってきた。
 
「…あー、本当にうるせぇな」
 
疲れたような溜息が落ち、ボンっ!とまた破裂音がする。子どもに戻ったギルベルトが俺を見下ろしていた。俺はホッとして抱きしめていたクッションを抱く腕を緩めた。
「お前、俺見て、欲情しないのか?」
ギルベルトはどかりと俺の前に胡座を組んで腰を下ろした。
「ガキにするわけないだろ!」
「デカい方は?」
「怖かったわ!!」
思い出して、涙が滲む。そんな俺にギルベルトは目頭を抑えた。
「…ここまで、思い通りにならねぇのは初めてだぜ」
長い溜息が落ちる。何だか悪いことをしてしまったような気分になるのは、ギルベルトが子どもに見える所為に違いない。
「…箱、開けた時点で契約完了だしな。お前が死ぬか、俺が祓われるかしないと他、当たれねぇし。…それは、俺も嫌だしよ」
「な?!」
何だ、ソレは?!…気が遠くなる。このまま、気を失ってしまいたかったが失ってしまっては、貞操の危機だ。気をしっかり持て、俺!!打開策を考えるんだ。
「…セックスしなくても、精気は食えるんだよな?」
「出来るけどよ、それだと、ギブアンドテイクにならないじゃん?」
淫魔の口から「ギブアンドテイク」の言葉が出てくるとは思わなかった。
「…そっち系以外に出来る事は?」
「…あー、そうだな。…掃除に洗濯、留守番、料理も一通り…」
「なら、その方面でお願いします」
「お前、それでいいの?」
「その方が助かります。…で、精気吸われたら、寿命とか縮むの?」
「特には縮まない。まあ、セックスやり過ぎて、腹上死した主人はいるが」
ヒィィとまた悲鳴を上げそうになるのを俺は辛うじて堪えた。
「三日に一回くらい、食わせてくれりゃいいぜ。お前の精気、超美味いし、腹持ちしそうだからよ」
「…はあ。…そうですか。なら、そういうことで」
色々と他に問題も残るがそれはその都度、是正していくということで話がついた。そして、早速、食わせてくれと来た。解りましたと頷けば、徐にスラックスの裾を捲り上げられた。
 
「…あの、」
「何だよ?」
 
唇を寄せようとしていたのをピタリと止めて、ギルベルトは俺を見上げた。
「脛から食う気ですか?」
「脛から食うのは、服従の証だ。お前は俺の主人だからな」
 
疎らな脛毛の生えた脛にギルベルトの柔らかい唇が押し当てられ、甘噛するように歯が立てられる。何だかとても、イケナイコトをしているような罪悪感に俺は駆られ、俺はペドじゃないと念じつつ、視線を逸らしたのだった。
 
 
 
 





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