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「Axis Powers ヘタリア」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
05 . April
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05 . October





フォルダ漁ると途中で飽きた書きかけが結構出てくる訳で、
没ネタ晒すぞー!祭開催。祭はネタ切れで終了の予定だ。

本日は喫茶プロイセンから、裏話的な何か。と、コンビニ眉毛さんネタの二本立て。





拍手[5回]



喫茶プロイセン【開店準備中】
 
 
 
 
 
「俺、明日から喫茶店始めるわ」
 
まるで世間話のようにプロイセンがそう言い、ドイツはそれに「そうか」と相槌を打ちかけて、ジョッキを運ぶ手を止めた。…今、とても不可解なことをこの目の前の兄は言わなかったか?
「喫茶店?」
「喫茶店。お前のオフィスのある通りからちょっと裏に入ったとこなんだけどよ。そこの喫茶店やってた爺さんが俺の元部下で、店畳んで息子夫婦のところに行くって言うから、餞別代わりに店、買ってやったんだ」
「…買った?…その費用はどこから出したんだ?」
自堕落な生活を続けている、日本曰くニート、よく言えば自宅警備員なこの兄に店一件買えるような貯蓄があるとは思えない。まさか、ヤバいことに手は出していないだろうなとドイツが咎めるように口を開けば、プロイセンはあっけらかんと言った。
「俺の収入からだけど」
「…兄さんに収入なんかあったのか?」
まったく働いているところなど、同居を始めてから目にしたことなどない。
「あるに決まってるだろ。家賃と株の収入あるし」
と、返って来て、ドイツはぽかんと口を開けた。
「家賃収入?」
「俺、家、8件持ってるから。6件は業者通じて賃貸に貸してる。月々それなりに収入があるぜ。株は二年くらい前に勧められて始めたけど、ハイリスクハイリターンなことはやってねぇから」
「何でそんな大事なことを今まで言ってくれなかったんだ!」
今まで無収入だと思っていたし、統一の影響で寝込んでいたプロイセンに仕事をさせるわけには行かず、今、住んでいる住居も元はプロイセンが所有していたものを無償で譲り受けたこともあって、色々と不問にしていたのだが、聞き捨てならないことを聞いてしまった。
「?…訊かれなかったからだけど。…ってか、俺、度々、お前に生活費、折半しようぜって言っただろ」
「兄さんは働いてなかったじやないか!」
「働かなくても収入は得られる方法は結構あるんだよ。動けるようになったら働くつもりだったけど、お前が色々理由つけて、働かせたくないみたいだったし、俺もなんつーか、それに慣れて自堕落的になっちまったのは否定しねぇけど」
「…兄さんにそれなりの収入があったとは知らなかった。…念のために訊いておくが、持ち家のうち貸してない二軒は何に使ってるんだ?」
「一軒はケーニヒス…じゃねぇ、カリーニングラードで仕事滞在用。もう一軒はポツダムで親父の墓参り用だ」
「…八月になると突然、出かけて帰ってこないから何をしてるんだと思っていたが…」
墓参りだったのかと、ドイツは溜息を吐いた。
 
 
 
 
 
 
 
喫茶プロイセンの裏話的な何か。どっかでも書いた気がするけど、兄さんは隠れ金持ちだと思う。たまに騙されて変なものを購入することもあるけれど、基本は倹約家。でも坊ちゃんみたいに吝嗇家じゃないぜー。
覚書みたいなテキスト。
 
 
 
 
 
 
 
コンビニ店員の俺と本田さんと各国の人々。
先生と英国紳士。



 
  俺の婆ちゃんの従兄弟に昔、英国に留学し、現地の大学を卒業後、帝大の教授になったと言うひとがいる。

 俺はそのひとに週に一度、お話相手がてら英語を教わっていて、先生と呼んでいる。先生は大学を定年退職後、以前から趣味だったと言うバラの栽培が趣味の風流人でお洒落だし、紳士ってこんな感じかみたいな、爺ちゃんと同じぐらいに俺が尊敬してるだ。そして、先生の奥さんは英国留学中に知り会ったお嬢様で、戦争で帰国した先生を追っかけて日本に帰化しちゃったひと。見ていて羨ましくなるくらい仲がいい。 
 そんな先生の奥さんが近頃、体調を崩し、床に着いてて、先生も気が気ではないらしい。先生は爺ちゃんよりは年下だけれど、御歳を召しているのには変わりないし、俺にとっては大事なひとなのでバイトに行く間に婆ちゃんに持たされたお見舞いを持って行くと、先生は少し疲れた顔をしていた。
「アイリーンさん、具合はどうですか?」
「軽い風邪で、熱も引いたし、大丈夫だよ。…ただ、彼女がこちらに来るときに一緒に来た薔薇が病気にかかって枯れてしまってね。それで、気落ちしてるんだよ」
「薔薇?」
「レディ・マリー・フィッツウィリアムという、彼女の母国原産の薔薇でポピュラーなモダンローズの交配の親になった薔薇なんだけれど、彼女が帰化する際に持ってきた薔薇は彼女の父上がレディ・マリー・フィッツウィリアムに別の薔薇を交配させ、世界にひとつしかない彼女の名前をつけた特別な薔薇だったんだよ」
「世界にひとつ…ですか」
「そう。彼女の親類を辿って、交配のレシピが解れば、近いものを作れるとは思うのだけれど、彼女は親族と絶縁してこちらに来たからね。連絡も取れなくて、あの薔薇は彼女と彼女の家族を繋ぐ何物にも代えがたい大事なものだったからね」
先生はそう言って、溜息を吐いた。それを訊いて、先生もアイリーンさんも大好きなひとだし力になってあげたいなぁと思いつつ、でも、薔薇にはまったく詳しくないしなぁと思いながら、先生の所を辞して、俺はバイト先に向かった。
 
 
 
 
 日配品の補充と次の商品の発注書を書きつつ、店長が仮眠を取るためいなくなったのでひとりで仕事に励んでいると来客を知らせるチャイムが鳴った。「いらっしゃいませ」と顔を上げれば、本田さんとうさぎさん。うさぎさんは俺を見ると有無を言わさずハグを仕掛けてくるようになったので、思わず身構えるとうさぎさんは唇を尖らせ、俺を睨んだ。
「ハグぐらいいいじゃん。ケチ」
「ケチじゃありません。何で、ハグしたがるんですか?」
野郎をぎゅっとして何が楽しいのだ。伸びてきた手を手にしていたバインダーで阻むと、うさぎさんは「チェチェー」と抗議してくる。…アンタは子どもか。
「親しい奴にはハグするもんだろ。いいいじゃねぇか。お前、トモダチだろ」
友達だと言ってくれるのは嬉しいが、親しき仲にも礼儀あり。…ってか、ハグ文化ないのに強要されても困る。
「日本にはそんな文化ないんで、口頭の挨拶だけでお願いします」
「ウチはハグが最上級の親愛表現で挨拶だっての。イヴァン式の挨拶よりはマシだろーが」
「イヴァン式?」
イヴァンと言う名前には聞き覚えがある。確か以前にうさぎさんが連れてきた何かニコニコととても楽しそうな顔をした大柄なロシア人だ。そのひとの横でうさぎさんは青褪めた顔をして、意味不明に「睫毛が…」とかブツブツ言ってた。あのひとそう言えば何で、水道の蛇口をステッキみたいにしてたんだろう?
「イヴァン式はすげーぞ。男同士でも、熱烈にぶちゅーっとやるからな」
見ぶり手振りでうさぎさんがやって見せる。そういや、ベルリンの壁にホーネッカーとブレジネフがぶちゅとやってる絵を何かで見たな。
「そうなんですか?」
本田さんと俺が哀れみを込めた視線を向けると、思い出したのか、うさぎさんはげっそりとした顔をしている。
「うん。…男同士でもお構いなくやるからな」
遠い目をしてうさぎさんが答える。どうやら、思い切りされたことがあるらしい。傷口を抉るのもアレなので深く突っ込むのは止めて置くことにした。そして、本田さんが「イヴァギルktkr!!」と小声で呟いたのを俺は聴かなかったことにした。…空気が微妙になってきたので、さり気なく、話題を変えよう。
「…あ、そうだ。キイロイトリプレート来ましたよ」
先日、リラックマキャンペーンのシールの台紙をコンプリートしたものを持ってきてくれたのだが、景品の在庫が品切れで、入荷待ちだったのだ。
「おう!俺の小鳥が来たか!」
俺の小鳥って…、確かにうさぎさんの頭の上に鎮座してる黄色い小鳥はまんまキイロイトリだけど。
「この前のくじでコリラックマのぬいぐるみ当たったじゃん。ヴェストがすげぇ喜んでよ。ベッドサイドに飾ってるぜ。次はリラックマのぬいぐるみゲットするぜ!」
ムキムキさん、コリラックマ、ベッドサイドに飾ってるのか…すげぇ、ギャップを感じるんだが、前より違和感感じないのは何でだろうな…。可愛いもの好きの厳ついドイツ人萌か。本田さんを見やると俺と同じ気持らしく微笑ましい顔をしてニコニコしていた。
 そんなこんなで、深夜のコンビニ、お客もいないのでくだらない会話に付き合いつつ、新商品のスイーツをうさぎさんに勧め、レジを打つ。その合間にふっと先生のことを思い出して、本田さんとうさぎさんに薔薇のことについて訊いてみることにした。何せ、長生きな人たちだし、何か知っているかもしれない。
「俺の知り合いがレディ・マリー・フィッツウィリアムを交配させて作ったアイリーンて名前のついた薔薇を探してるんですけど、お知り合いに薔薇に詳しいひととかいませんか?」
「…薔薇ですか、私は和蘭や盆栽には詳しいんですが、薔薇は詳しくないですねぇ。ギルベルトくんのところは薔薇の栽培が結構盛んではなかったですか?」
「盛んかどうかは知らねぇが、俺は薔薇には詳しくねぇよ。…ってか、レディ・マリー・フィッツウィリアムって名前からして、アーサーんとこの品種だろ?アーサーに訊いてみればいいんじゃねぇか?アイツん家、薔薇屋敷だしよ」
「そうですね。アーサーさんに訊いてみるのが一番かもしれません」
「アーサーさん、薔薇に詳しいんですか?」
アーサーさん(眉毛さん)は典型的ツンデレ、壊滅的にメシマズな眉毛が凄いイギリス人で本田さんの友人だ。眉毛さんとはカレー屋とスコーンの件以来、親しくさせて頂いているが、連絡先は知らない。そう言うと、うさぎさんが連絡取ってやるよと言ってくれたので、お言葉に甘えることにした。
 
 
 
 
 
 
 
「…レディ・マリー・フィッツウィリアムから作ったアイリーンか。その薔薇が欲しいのか?」
 
後日、来日した眉毛さんと連絡が取れて本田さん宅で会うことになった。湯のみのお茶を啜り、眉毛さんは俺に言った。
「欲しいのは俺じゃなくて、俺がお世話になってるひとなんです。大事に育ててたそうなんですけど、病気で枯れてしまって。でも何か、世界に一つしかない薔薇らしくて、交配のレシピさえ解ればって」
眉毛さんは太い眉を寄せ、腕を組むと俺を見やった。
「その薔薇、昔、知人から譲り受けた薔薇でウチの温室にあるぜ」
「ほ、本当ですか?譲っていただけませんか?」
思いもよらぬ言葉に俺は声を上げた。交配のレシピが解れば万歳だったのに、まさかこんなに早く見つかるなんて思いもしなかった。
「ああ。でも、いくら友人のお前でも簡単には譲れねぇ」
「…そうですよね」
そう言われて、気落ちする。薔薇はモノによってはとても高く、貴重な株もあるらしい。世話も大変だと聞く。精魂かけて育てた薔薇を簡単に譲って欲しいとは軽はずみ過ぎた。
「すみません。簡単に欲しいなんて言って…」
「怒ってる訳じゃねぇぞ。…薔薇に詳しい訳でもないのに、アイリーンって名指ししてくるってことは、何か事情でもあんのか?」
「知人の奥さんがこちらに来日した際に持ってきたものなんだそうです。奥さんの父上が奥さんの名前を付けた世界にひとつだけの薔薇って言ってて、その薔薇が枯れてしまって知人も奥さんも気落ちしてて、出来たら力になってあげたいなと思って…」
「…来日ってことは、奥方は日本人じゃねぇのか?」
「奥さんはイギリス人です」
「…奥さんの名前はアイリーン・ベックフォードって、名前か?」
「姓までは知りませんけど、名前はアイリーンです」
「歳は何歳くらいだ?」
「九十はいってないと思いますけど…」
「…アイリーンって薔薇は、俺の知り合いが試行錯誤して交配させ出来た薔薇に生まれたばかりの娘の名前を付けたんだ」
眉毛さんの話は俺が先生から聞いた話と同じだった。
 
 
 
 
 
 
途中の文章に「アレ?」…ってなった方、間違いじゃないですよ。キスとハグ~の話はこの没ネタからリサイクルしたんで。薔薇のことを色々調べてるうちにこんがらがって来たため、没りました。
コレの元ネタは日本びいきの外国人を見て和むスレの蘭とじいさんシリーズだったり…。じいさまが素敵、英国人がヤンキーから紳士になっていくところが萌。それをやろうと思ってたんだけど、私には筆力が足りなかったよ…。
 
 
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