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「Axis Powers ヘタリア」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
04 . April
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10 . October





フォルダ漁ると途中で飽きた書きかけが結構出てくる訳で、
没ネタ晒すぞー!祭開催。祭はネタ切れで終了の予定だ。…そろそろ、尽きてきたぜ。

本日は、弟に遠距離恋愛をしようと提案する兄さんの話。









拍手[1回]



 
「俺、ザクセンに泣きつかれて、アイツの仕事手伝うことになったんだ。こっちから、仕事通うの面倒臭いから、アパート借りた。明日にはそっちに移るから」
 
「……は?」
まるで世間話でもするように切り出された言葉にドイツは口に運ぼうとしていたヴルストの刺さったフォークを止める。それを気にするでもなく、プロイセンはジョッキを煽った。
「…初めて訊いたぞ」
「そりゃそうだろ。今、初めて言ったし」
「…何で、今頃になって、こんな大事なことを今言うんだ!ザクセンの仕事を手伝う?先日、ザクセンには会ったがそんな話は俺は訊いてないぞ!」
「うん。俺が言うなって言ったから」
「何故だ!何か、やましいことでもあるのか?」
剣呑な目付きでドイツはプロイセンを見やる。それにプロイセンは溜息を落とした。
「お前が反対するだろうと思ってよ」
「当たり前だ!ザクセンの仕事はザクセンがしてしかるべきだろう!何故、兄さんがザクセンを手伝う必要があるんだ」
「ザクセンの仕事ってよ、元は俺の仕事だったんだよ。統一のゴタゴタで体壊してお前んとこに世話になってる間にザクセンがやってくれてたんだ。それが、どうも、にっちもさっちも行かない状況になったらしくてな」
「…どういうことだ?」
「東側で大昔にロシアの野郎が置き土産にしてったヤバいシロモノが道路工事中に見つかったんだとよ。それを秘密裏に処分したいがモノがモノだけに簡単にもいかなくてな。…ロシアには先日、ハナシつけて引き取らせる算段まで話がついてる。仲介にロシアが俺を指名してきたワケ。上司も了承済みだ」
「…っ、何で、そんな大事な話を俺に通さないで勝手に!」
「EUのことで唯でさえ一杯一杯のお前にこんな面倒事させられねぇだろ」
じっと赤に見つめられ、握っていたフォークを皿に戻し、ドイツは眉間に皺を刻む。それにプロイセンは指先を伸ばし、ドイツの眉間の皺をつんと突いた。
「…俺はそんなに不甲斐ないか?」
今の今まで、そんな話は上司からも当事者のロシアからも聞いていない。自分を抜きに全てもう話が終わっていて、プロイセンから自分に話がなかったことは、信頼されるに到らないかったのかと切なくなってくる。目の奥からじわりと涙が込み上げそうになるのを堪える。それに、プロイセンは困ったようにドイツの後ろに撫で付けた髪を崩すように撫でた。
「今まで黙ってて悪かったよ。お前には自分の仕事だけをして欲しかったんだ。それに、ロシアの件は…まあ、ちょっとだけだけど俺に関係がねぇ訳でもないし、ザクセンがロシアとふたりでは会いたくねぇって泣くしよ。…お前は不甲斐なくなんかねぇよ。こんなくだらないことにお前の時間を割かせたくないしな」
「…もう、話が粗方ついているのなら、何故、家をでる必要があるんだ?」
「そりゃ、ちょっと、書類を作ったり、改竄したり、…ややこしい仕事が山のようにあるからな。ベルリンからドレスデンまで通うの面倒臭ぇし」
「…仕事はいつまでかかるんだ?」
「早くて、半年。遅くて一年だな」
「………そんなに…。……俺は、嫌だ」
「何が?」
「…あなたと離れて暮らしたくなんかない」
ぎゅうっとテーブル越しに伸びてきた指先が子どものようにシャツの袖口を掴む。それに、プロイセンは嬉しいような困ったような顔をして、「あー」と息を吐いた。
「ちょっとの間だろ?」
「俺にはちょっとなんかじゃない。嫌だ。…ザクセンには俺が話をする」
「おい、何、勝手なこと言ってんだ。これは上司も承認済みの仕事だ。お前の都合でどうこうなるような案件じゃねぇんだよ」
「…っ、でも、嫌なんだ!」
シャツが破れるのではないのかと思う程に指先に力が籠もる。その手をプロイセンは宥めるように叩いた。
「別にずっとあっちに行きっぱなしってワケじゃねぇぞ?…お前だって、一月くらい家空けることもあるじゃねか」
「それとこれとは話が違うだろう。絶対に嫌だ。仕事ならここに持ち込んですればいい」
「重要機密書類をあっちこっち出来るかよ」
「…兄さんは俺が嫌いになったのか?」
「…何で、そうなるんだよ?」
多分、こうなるような予感がしていた。ドイツは異様なまでにプロイセンが自分から離れていくことを恐れている。二、三日、フランスやスペインと連絡もせずに遊んでいるとあらゆる手段を使って居場所を探し、迎えに来る様な執拗さだ。その執着が心地好くもあり、鬱陶しくもある。…この弟は自分に依存し過ぎている。その依存が今、プロイセンを生かしているのだ。
「俺から、離れようとしてるじゃないか」
「別に国外に行くわけじゃないねぇし、国内でザクセンは隣の州だろ。…ってか、お前も考え方を変えろ。最近、一緒にい過ぎて、関係がマンネリなんだよ。これを機によ、恋人らしくだな、遠距離恋愛とかしてみようぜ」
ドイツのネガティブ思考を遮るように、プロイセンは口を開く。ドイツは青を瞬いて、プロイセンを見やった。
「…マンネリ?」
「マンネリってか、一緒に暮らしてるとよ、近過ぎて見えないものってあるだろ。それをだ、ちょっと遠くから離れてみることで、新しい発見とかあったりすると思うんだ」
「…兄さんの言うことには一理あるかもしれないな」
プロイセンの言葉にドイツは僅かに理解を示す。それに畳み掛けるように、プロイセンは言葉を重ねた。
「ずっと一緒にいるから、全然、変化がねぇじゃん。お互い部屋を訪ねたりとか、週末はパブで飲んで、どっちかの部屋に泊まって朝まで会えなかった間の色んな話をしたりとか、少ない時間を見つけ出してメールしたりとか、電話したりとか、お互いの愛情を確かめるような、そう言う普通の恋人同士がやるようなことを全部すっ飛ばして、もう身体の関係じゃねぇか。…だから、そういうのをやってみてぇんだよ!」
仕事は仕事なのだが、何と言うかこういう普通なことをやってみたくなったのは、暇つぶしにドイツの本棚にあった恋愛小説をうっかり読んでしまったからだ。絶対無理だな…と弟の性格を考え見て諦めていたのだが、ザクセンから泣き落としにあった仕事は実行出来るチャンスでそれはもう念には念を入れて、ドイツにバレないようにひた隠しに内密にこの計画を進めて来たのだ。説き伏せるようにそう言えば、暫くドイツは眉間に皺を寄せ黙りこみ、長考後、「…解った」と口を開いた。それにプロイセンはほっと息を吐く。
「携帯はちゃんと持って行って、日に一度は必ず連絡をくれ。…それが、了承の条件だ」
必要最低限の譲歩案にプロイセンは頷いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
兄さん的に恋に落ちる過程も、色んな諸々をすっぽかし、いきなり、弟とはデキちゃった感じ。

ホーエンツォレルン的な規律と信条で、変なところが真面目でマニュアル人間な兄さんは(弟はまた違った意味でマニュアル人間)、普通の恋人同士がデキちゃうに至るまでの手順を踏みたくなったぜー。…と、言うのは建前で、弟の監視を逃れ、羽を伸ばしたいだけかもしれん。
 
…ってか、恋愛小説的な展開をバイトやら犬やら、挙句は拳銃突きつける、コレってどうなのよ?的な話を書いてる奴がそんな話を書ける筈もなく、没になったのだった…。
 
 
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